R.U. #1 計画



俺の名前はレート・ローレンス。

まだ小学生の頃、母親に捨てられ施設で生活をしてきた。

俺にはロニー・ローレンスという弟がいる。

ロニーも俺と同じく施設で生活をしてきた。

これまで俺等は非常に貧しく寂しい生活を強いられながら、親に対する怒りを重ねる日々に絶えてきた。

施設に保護されているのは俺等2人を含め、11人。

彼らも同様に親に見捨てられた者達だ。

そんな俺らはある計画を練っていた。

今までの苦しい生活を与えた親たちに「復讐」してやろうと。

時を刻み続けて早12年。中学校生活も残りわずかだ。やるしかない。

16:20、俺はロニーを呼び出し、計画を実行に移す。

「ロニー、明日だ。」

「・・・は?」

「明日やるぞ。準備しとけ。まずは薬からだ。必要なものは覚えてるよな?」

「正気かよ・・・。」

「18:30までだ。おく・・・っと、もう行ってくれ。皆には俺から連絡しておく。・・・どうも教頭先生!今日もいい天気ですね。」

「おうレート君じゃないか。相変わらず元気がいいね。」

「えぇ、明日が楽しみで仕方ないんですよ・・・ハハハハッ・・・では。」

暢気な老人だ。この先何が起こるかも知らずに。

なんて考えている時間は無い、俺はすぐに携帯を取り出し残りのメンバーへ連絡する。

「アンジェル、明日だ。今から今回の作戦メンバーを秘密基地に集める。タイムリミットは18:30、いいな?」

「了解。お前は?」

「10分遅れでそっちに向かう。残りのメンバーには俺から伝えておくからお前はすぐ向かって作戦の準備を。」

「わかった。40分になっても来なかったら俺が指揮を取るぞ。」

「じゃあ後で。」

ピッ

Telllll...  ガチャッ

「もしもし。」

「セレン、俺だ。明日例の計画を実行に移す。薬の用意は出来てるな?」

「任せといて。」

「タイムリミットは18:30。残りのメンバーには俺から連絡しておく。俺は18:40以内にそっちに向かう。10分以上送れる場合はアンジェルに指揮を取ってもらう予定だ。」

「了解。」

ピッ

「・・・ふぅ。」

残りのメンバーにも連絡し終わったところで残り14分。

校門を出た先の店へ真っ黒いコートを身に纏い入る。

『いらっしゃいま・・・』

店に銃を構えて入ってくる俺の姿を見てこの先の展開を即座に予想したのだろう。店員は一言も喋らずただ立ち尽くしていた。

「ツイてなかったな。」

構えていた銃の引き金を人差し指でゆっくりと引く。大きな音が店内に響き渡る。

俺は人生初めての殺人を犯した。大人に対する憎しみのせいか、人を殺すのもなんてことは無かった。

即座に銃を仕舞い、ありったけの弾薬をカバンに詰め、店を出る。

タイムリミットの18:30.秘密基地へ全員集合予定時間。

俺は予定より3分早く37分に到着。既に秘密基地には10人集まっており、準備が整っていたようだった。

「手順は分かってるな?」

「任せろ。」

自身有りげな彼はアンジェル・アルゴン。

「セレン、薬は出来てるだろうな。」

「分かってるくせに。」

彼は調合役、セレン・アクセ。

「ネロ、トラン、電話番号のリストを頼む。」

「はい。これで全部。」

彼女等はネロ・クリプトン、トラン・ロジ。

「ダイス、今回の計画が成功するかどうかはお前に掛かってんだ。しくじるなよ。」

「俺を疑うってのか。」

強気な彼はダイス・ジスプロス。今回の計画に参加している人物の中で最年長。

「ウィラは教えた通り例の場所で待機。時間までにダイスから連絡が無い場合は俺に連絡しろ。ラドは道路を完全に封鎖、通り道を一つ残さず消してくれ。」

「つまんなさそうね。」「任せて。」

挑発的な彼女はウィラ・テルリド、その隣にいる彼女はラド・テルリド。二人は俺等と同じく姉妹で施設に捨てられた。

「よし・・・そろそろ時間だ。ダーム、電話しろ。」

「りょーかいっ。」

陽気な彼はダーム・テラス。

『はい、こちら1100番。』

「御勤めごくろーさん!残りの1週間、思いっきり楽しんでね。」

『はぁ?』ブツッ

「短気だねぇ〜、大人ってのは。」

「エリル、アレを。」

「いつもの店は潰れてたから代理の店で仕入れてきた。使い方はわかるよね。」

彼女はエリル・タングステン。窃盗に関しては二流の人物。

「よし・・・最後だ。」

レート「暗証ワードの確認を。」

レート・ロニー・ウィラ・ラド・ネロ・アンジェル・ダイス・セレン・トラン・エリル・ダーム【レジスタンス・アンダーグラウンド!】

レート・ローレンス(Rate-Lawrence)
コードネーム:リポ
担当:原子科学研究所ジャック

ロニー・ローレンス(Lony-Lawrence)
コードネーム:パテ
担当:空港潜入

アンジェル・アルゴン(Anjuel-Argon)
コードネーム:コラ
担当:部外者暗殺

セレン・アクセ(Celen-Axe)
コードネーム:ミネ
担当:爆薬調合

ネロ・クリプトン(Nero-Krypton)
コードネーム:サド
担当:電話番号リスト作成

トラン・ロジ(Tran-Rhodi)
コードネーム:メル
担当:電話傍受

ダイス・ジスプロス(Dice-Gispros)
コードネーム:ミス
担当:電子科学研究所ジャック

ウィラ・テルリド(Vila-Telluride)
コードネーム:オペ
担当:爆発物運搬

ラド・テルリド(Lado-Telluride)
コードネーム;リン
担当:道路封鎖

ダーム・テラス(Dame-Terrace)
コードネーム:ビス
担当:警備誘導

エリル・タングステン(Elille-Tungsten)
コードネーム:コン
担当:窃盗及び武器確保

「確認・・・いくぞ。」

「「「了解。」」」

ガタッと全員が一斉に席を立つ。

ここから先が正念場だ・・・ポケットからマッチを取り出しタバコに火をつけ、現場へ向かう前にダイスへ一つ尋ねる。

「傍受出来たら皆に1回ずつ掛ける。予定時刻は20:00。いいね。」

「OK。ダイス、すまんがもう一つ欲しい物があるんだ。いいか?」

「なんだ。」

「鈴を大量に頼む。用意できるだけでいいんだ。」

「そういうことはエリルに頼んだらどうだ。」

「爆発物が届くときに一緒に持ってきてくれたほうが都合がいいんだ。」

「あたしは別に構わない。」

後先を一切考えず気分次第で答えるのは彼女の特長とも言えるだろう。今までに間違った答えは無かったことから頭の回転が速いように思えるが、そんなことは一切無い。只単に勘がいいだけなのだろうか。

「最低でどのくらいだ?」

「1リットル。」

「よし・・・いくぞ。」

ダイスは険しい表情を浮かべたままその場を去っていく。俺も暢気にしてはいられない。タバコの火を消して即座に行動に移る。

今日の任務はダイスが全てを握っていると言っても過言ではない。鈴の入手が遅れれば遅れるほど作戦を終えるまでに時間がかかってしまう。この作戦に遅れは許されない。

俺の役目は今回の作戦に参加する者たちの親が住む家にある写真を時限式小型爆弾ごとダンボールに入れ、それぞれの家の物置に置くことから始まる。

各家ごとに息子の名前を記入し、それぞれの家に配っていく。

「ふぅ・・・、よし。」

一仕事終え、俺が一息尽いている頃には着々と進んでいた。

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サマリロ警察署本部にて

「そうなんです、なので直ちに現場へ向かって頂きたいのですが。」

警官「わかりました。」

「場所はこの地図に書いた通りです。なるべく早くお願いします。」

警官「あの・・・貴方は?」

「私はこれからやることが残っていますので。失礼します。」

警官「お疲れ様です。」

「お疲れ様です。」

ガチャッ・・・。

「Tellll・・・あ、お忙しいところ申し訳ございません。私更月警備局の者ですが・・・」

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ランタ空港にて

「これで大丈夫、かな。」

ピッ

ドガン・・・!

「・・・。」

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秘密基地内部、地下1階実験室にて

「ニトロが・・・っはぁぁぁ・・・あぁぁぁっぁ・・・。」

プシュゥゥゥゥゥ・・・・

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百貨店にて

「・・・14人。」

「やぁ・・・いやあ・・・!」

「15人。」

「いやああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛゛あ゛あ゛あ゛゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛!!!!」

ドンッ・・・。

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電子科学研究所入り口付近にて

「へっ・・・こんな警備じゃあガキでも楽勝じゃねえか。」

「お・・・お前・・・こんなことしてタダで済むと思」ガッ

「お前等のせいだ!!!!!」

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サマリロ役場にて

「お願い・・・あたしの事好きにしていいから・・・お願い、聞いてもらえませんか・・・。」

「は・・・はいぃぃ・・・!」

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サマリロ大通り、歩道付近にて

「あんたの人生、楽しかったか?」

「う・・・糞野郎め。」

「あんたの分まで楽しんでやるから安心しな。」

パァァン・・・

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電子科学研究所、研究員専用駐車場車内にて

「・・・あと40分か。何やってんのよあいつは・・・。」

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秘密基地内部1階にて

「よし出来た!全部傍受終わったよ!」

「よしきた、僕はレートに連絡するから、ネロはインターセプトの準備を始めてくれ!」

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原子科学研究所内会議室にて

「はいはい皆様ご苦労様です。突然ですが皆さん、今までよく頑張りました。新しい人生を楽しんで。」

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Tellll

丁度研究所に勤めている者を一人残らず処理し終えた頃、ネロから連絡が入った。

「はい。」

「傍受は全て完了した。もうすぐインターセプトの準備が出来るよ。」

「わかった。今研究所に乗り込んだところだ。ダイスに急ぐように伝えてもらえるか。」

「了解。」

「・・・よし!」

計画はこれ以上に無いくらいに順調に進んでいるだろう。しかし気を抜いてはいけない。俺は急いで秘密基地へ戻る。

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20:13、秘密基地

全員任務を終えたところで秘密基地中心部に集結し、結果報告をする。

「しかしこれほどまでにあっさり進むと逆に怪しい気もするな。」

「そんなこと気にするな、ともかく報告を。研究所の常務員、警備員は全て始末した。合計49人。研究室から奪ってきたものはそこに上がってるもの全てだ。」

「成功。跡形も無く消え去ったし、空港にあった物、書類、何もかも消えたよ。今から見てもそこにあったものは確実に想像付かないだろうね。」

「ご苦労。ネロ、全て傍受出来ただろうな。」

「勿論、傍受は全部終わった。ダームから全員に連絡が届いてる筈。逆探知されてる者は全部こっちに回ってくるようにしてある。」

「よくやった。しかし次の任務はもっと重要だぞ。気を抜くな。ウィラ、例の物は送っただろうな。」

「ダイスからの荷物は全部研究所の裏にある非常口から入ってすぐの場所に置いてある。白いダンボールが4個積み重なってるうちの下から3個目。」

「了解、ご苦労。アンジェル、町の様子は。」

「ダームの話にまんまと引っかかった警官が何人か来たよ。勿論全て抹殺したがな。そのうち何人かがお前を狙ってた。」

「例の店から嗅ぎ付けたのか・・・まぁいい、エリル、武器は全員の分確保できたか?」

「全員どころか多すぎるくらいの収穫だよ。コンパクトマシンガンが4丁、ハンドガンが10丁、スタンガンが一つ、バタフライナイフが20個、ストリキニーネが200g、サブマシンが多数。MP5J、MP5K二つ、UZI、PSG-1、M4A1、P90、その他色々。」

「流石だな、後で分けよう。ラド、道は全て封鎖出来たか?」

「道路は全て封鎖して工事を頼んでもらった。しばらくはどんな車でも通ることは出来ない。」

「了解。ダイス、研究所に送った物のリストをくれ。」

「あいよ。とりあえず指令通りの物と、科学研究所に置いてあった物も色々詰めておいた。必要なものは全て揃ってるぞ。」

「仕事がいいな。セレン、例の爆薬は出来たか?」

「出来たけど、実験中にある事件が起こったんだ。完成した爆薬とニトロが全部消し飛んだ。」

「・・・そうか。」

「どうすんだよレート、このままだと盗んで終わりじゃねえか。」

「本当にごめん、事故なんだ。」

「ウィラ、車を出せ。科学研究所まで行くぞ。」

「了解、来る奴は全員準備しな。すぐ出るよ。」

「ダイス、来い。」

「っしゃあ、もう一仕事行くか。」

「早く乗りな。」

「お前らは次の仕事の準備をしておけ、明日は日の出る前が勝負だ。」

「行こうぜ。」

俺たちはウィラの派手な車に乗り込み、科学研究所へと向かった。

「ダイス、場所はわかってるんだろうな。さっさと頂く物だけ頂いて退散するぞ。」

「わかってるって。お前等はそこで待ってろ。セレンから連絡が入ったらすぐ教えてくれ。」

とにかく今はニトロを持って無事に戻ること。俺は不安を抱えながら静かにダイスを待とうとしたが、即座にセレンから電話が掛かってきた。

「レート、今すぐダイスに伝えて欲しいんだ!タバコは吸うなって!」

・・・

なんてこったい。

Tellllllllll

「な」「ダイス!」

「どうした、そんなに慌てて。」

「タバコは吸うな!絶対に吸うな、吸ったら死ぬ!」

「酸素だろ。それくらいわかってるさ。目の前に液体酸素のボトルが2本あるのがわかる。」

「そうか・・・それならいいが、ニトロは見つかったのか。」

「大量大量!ざっと1kgってところだなこりゃ。」

「よし、2分以内に来てくれ。さっきの場所だ。」

「了解。」

「ミッション成功?」

「ミッション成功。」

成功とは言っても、あくまで今の時点だ。これから秘密基地に向かうまでに何が起こるかわからない。だが、心配する必要もなさそうだ。周りに人の気配は一切無く、出発してからここに到着するまでに一度も他の車に遭遇しなかった。このまま行けば今日の任務は何事も無く終われる。

とにかく、今はまだ任務中だ。早速セレンに報告する。

「ニトロは確保した。1kgくらいらしいが、足りるか?」

「十分十分。すぐにこっちに持ってきて。」

「わかった。」

「・・・今日は、徹夜だな。」

「あんた達はね。」

「そう、俺たち11人はな。」

「人使いが荒いわ・・・あんたも。」

「そんなこと言ってる暇があったら早くエンジンを掛けろ。ダイスが来た。」

ぜぇぜぇと息を切らしながらダンボールを抱えながら奴は戻ってきた。このままここから去れば今日の作戦は成功だ。

「4分と51秒。ちょっと急いだ方がよさそうね。」

「ちょっとこれ持っててくれないか。」

そう言って俺に渡したものは液体が入っているペットボトル。

なんだろうと思いつつ持ってみると、この液体は妙に生温かった。

「絶対に開けるなよ。あと無暗に振ったりするのも厳禁だ。詳しくはわからんが、触ったら溶けるぞ。銀すら溶かすらしい。唯一溶かさないのはゴムだ。ただし、靴みたいな合成ゴムは全く意味が無いらしい。」

「そんな物・・・何に使うのよ・・・。」

「レート、お前ならわかるよな?」

使うとすれば、進入経路を全て塞ぐことだろうか。

「恐らく俺の考えは的中してるだろうな。」

俺の予想が正しければ、これを研究所の入り口付近にばら撒けば道を塞げる。

「よし、戻るぞ。」

「出すよ。」

「OK。」

速攻その場から逃げ出し、秘密基地へと向かう。

行きと同様に帰りも他の車は全く無かった。ここまで順調に事に渡れてしまうと逆に鳥肌が立ってくる。

そして12分後、俺たち3人は無事に到着した。

「おかえり、早速だけどニトロを。」

「これだ。頼んだぞ。」

「ありがとう、早速作ってくる。」

相変わらず張り切っているセレン。ニトロを受け取り、ささっと実験室に篭る。

「よし、明日の作戦会議だ。」

「はーい、その前に一つ質問があるんだけど。」

「なんだ。」

「さっき持ってきた例の溶かす液体。あれは一体何に使うのさ。」

その質問に俺が答える前にダイスが俺の方を向き、ニヤニヤとしながら尋ねる。

「さあ、お前の考えてることを聞こうか。」

ニヤけ顔を一切崩さず俺の方を向いている。何が裏があるのか。まぁどうでもいい。

「明日乗り込む研究所に出入口は3つだ。そこにコイツをばら撒けば、万が一の自体を逃れられるということだろ。そしてアンジェルに始末を任せれば事は片付く。ということだな?」

「御名答!脳みそちっせぇ癖によくそこまで考えたな。」

「ただ、屋上はどうするんだ?ヘリなんか呼ばれたらどうしようもないだろ。」

「そこでダームの出番さ。電子科学研究所の中を酷く荒らしておいた。あれだけぐちゃぐちゃになってれば侵入されたと思われても不思議じゃない。原子科学研究所の方に関してはまだ何にも連絡が行ってないはずだ。」

「指紋は。」

「問題ない。」

相変わらず中学生とは思えないくらいな仕事の良さだ。

「っつーわけでネロ、お前に掛かってるんだ。今からリハーサルでもしておけ。」

「備えあれば憂いなしって?」

「・・・なんだそれ。」

「・・・」

「・・・」

「忘れて。」

「まぁいい、ダーム、稽古の相手でもしてやれ。」

「なんでまた俺が・・・。」

「警官との通話経験はお前が一番深いだろ。」

「なーる。」

「こいつの面倒をしっかりな、ネロ。」

ネロは何故かそのまま何も喋らず頷き、ダームを連れて別室に移動した。

これで秘密基地の中心部に残ったのは俺含め8人。時刻は23:20。

「いいか皆、今夜は徹夜だ。今から寝ても明日の朝起きる頃にはもう作戦を開始する時間だし起きてからすぐ実行するんじゃ眠気で集中できないだろうしな。というわけで明日の役割分担だ。作戦リストはここに揃えてあるが、自分に出来そうな好きなミッションを選ぶか確実に進めるためにある程度話し合ってから決めるか。先にそれだけ決めておこう。ダームはもう決まってるから選ぶのは7つのうち。」

「あたしは話し合ってからの方がいいけど。選んでいくうちに誰がこれやりたいだとかでゴタゴタやられてもこっちが困る。」

「賛成だね。」

「尋ねるまでも無いね。」

「満場一致。」

「よし、じゃあまずはリストを一つずつ上げていく。よく聞いとけよ。」

推選人物:レート、ウィラ、ロニー、ラド、アンジェル、ダイス、トラン、エリル

役割

電子科学研究所より銅線の強奪、原子科学研究所にて爆発物連鎖用センサーの設置

リモート爆弾の設置

電化製品取り扱い店舗より基盤等の強奪

例の液体散水

外部からの戦車、ヘリコプターのジャック

原子科学研究所周囲一帯の電波管理

県内の警備員、警官その他部外者、邪魔者の排除

「以上だ。」

「例の液体をばら撒くってのはどのくらいの範囲?」

「凡そ200uだな。出来る限り広く、研究所から離れてる方がいい。」

「その仕事ならあたしが引き受ける。車の運転も出来るし、周りに感付かれる前に仕事を終わらせることも厳しくは無いわ。」

「この仕事は姉さん以外に頼もしい人は居ないね。」

「皆文句無いな。」

「無し。」

早速ウィラは腕を組み偉そうな態度をこっちに向けながら内容を詳しく迫ってくる。

「これが詳しい地図だ。赤い線で囲ってるところを目印に隈なくばら撒いてくれ。液体は車に詰めないほどに用意できてる。」

「これがそうね・・・路面は土か。・・・よし、ちょっと車の点検してくる。」

そう言うとウィラは急ぎ足に車へ向かう。残りは6つだ。

「じゃあ次は電化製品を取り扱う店舗からの強奪。これは銃の取り扱いに慣れてる奴がいいと思うが。」

「そうなると当てはまるのはただ一人。」

「ちょろいね。」

「これも文句無し、エリルで決定だ。」

「OK。」

次は少々難易度が高い外部からの戦闘機のジャック。推選したい人物は一人だけ居るが・・・。

「次はこれだ。戦車、ヘリコプター等のジャック。」

「ここは僕が進んで立候補したいところだけど、一つだけ問題があるんだ。勿論引き受けても構わないけど、今から準備しないととても間に合わない。そしてあともう一人欲しい。」

トランが言うには、ヘリコプターをジャックするには電波を受け取れる状態にする必要があるとの事。即ち、アンテナの設置。

「というわけで、なるべく運動神経のいい人をこっちに回して欲しい。」

「なら条件に合うのが2人居るな。ラドとダイスが。」

「出来るだけ体力がある人の方がいいな。持久力も。」

「ここは俺が引き受けよう。ラドはリモート爆弾の設置がいいだろ、研究所内をあちこち行ったり来たりするんだから、徒競走慣れしてるラドをそっちにやった方がより確実だ。」

「あたしは文句無い。」

「2人がそう言うんだ、これも決定だな?」

「OK。」

残る任務は電子科学研究所より銅線の強奪、原子科学研究所にて爆発物連鎖用センサーの設置 原子科学研究所周囲一帯の電波管理 県内の警備員、警官その他部外者、邪魔者の排除の3つだ。残った面子は俺、ロニー、アンジェル。

「残った任務は3つ、そして残ったメンバーは3人。しかしアンジェルはもう決まったようなものだな。」

「ここに居るお前等全員が承知の上で俺は選ぶつもりだが。」

「聞くまでも無いだろ。」

「そうだな。」

「後は僕と兄さんの任務か。」

「あぁ、だがこれも決まったようなものだろ。俺が銅線を強奪、ロニーは電波管理。」

「まぁ、それがいいだろうね。僕が強奪の任務を受け取ったところで成功する確率は兄さんが強奪するよりもかなり低いだろうし。」

まさにその通り。ともかく計画は整った。後は明日計画を実行に移すのみ。

「皆、任務は把握したな。」

「OK。」

作戦は決定した。俺はその場で右手小指を突き上げ、暗証ワードを叫ぶ。

「レジスタンス・アンダーグラウンド!」

「レジスタンス・アンダーグラウンド!」

雲が濃い月曜日の夜。計画は2日目に突入する。


→R.U. #2 団結

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